
もくじ
最近、自治会・町内会が解散したニュースや、必要ない!退会したい!という意見をよく耳にします。自治会は本当に必要ないのでしょうか?
私自身、40代前半から自治会役員を引き受けてから早いもので6年目を迎えました。現在は副会長と事務局長を兼務しています。
※2年間だけお願い!と言われて引き受けたのですがねw
自治会活動をしていく中で、地域住民の「つながり」を育む活動や、いざという時のための活動など、防災・防犯の観点からも自治会の存在はとても重要だと思っています。
そんな重要な自治会がなぜ嫌われるのか?
最大の理由は「負担が大きい役員をやりたくない」ということかと思います。これはPTAなどの組織にも当てはまるかと思います。
そのため役員の「成り手不足」となり、同じ人が長年役員を務めることになるのですが、現在役員をされている方々も「できれば役員を外れたい!他の方に代わってほしい!」と思っています。マジで思ってます(切実)。
でも、責任感・使命感から活動を続けてくれているのです。
※泣ける(;´Д`)アウー
そんな自治会・町内会の役員の皆さんのご負担を「デジタル化」によって軽減したいと考えています。
自治会・町内会が抱える「悩み」
「最近は回覧板を回しても読まれていない気がする」
「若い人が自治会・町内会に関心を持ってくれない」
「役員会や会議の日程調整・出欠確認だけで一苦労」
そんな声を、役員さんたちからよく耳にします。
自治会・町内会は、今、さまざまな課題に直面しています。
その背景には、情報のやり取りが「紙・口頭・電話」といった“昔ながら”の方法に頼っていることが関係しているかもしれません。
自治会・町内会にデジタル化は必要なのか?
ひと昔前なら、紙の回覧板や掲示板で十分だったかもしれません。
けれど今は、多くの家庭が共働きで昼間は不在だったり、若い世代はスマホ中心の生活をしていたり。
従来のやり方では、自治会・町内会の情報が届きにくくなってきているのが実情です。
また、災害が多い日本では「いざというときに、すぐに連絡が取れる仕組み」があるかどうかで、住民の安心感は大きく変わります。
「つながり」を守るためにも、自治会・町内会も少しずつ“現代的なかたち”に変わっていくことが必要なのかもしれません。
自治会のデジタル化って、何をするの?
「デジタル化」と聞くと、難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実際にやることは意外とシンプルです。
たとえば、下記のような取り組みがありますので、ご自身の自治会・町内会に取り入れられそうなものがないかご確認ください。
自治会ホームページの開設

ホームページを開設し自治会・町内会のお知らせや行事予定、防災情報などを発信して、365日24時間いつでも見られるようにします。回覧板の内容をホームページに載せることで、回覧板を回した後からでも情報を確認することができ便利になります。
ホームページによって「自治会が何をしているのかわからない」という不安を解消することができ、親近感を持ってもらうことができます。
自治会のドメイン(〇〇.com みたいな)を取得して、他の自治会に「すごいだろ!」とアピールもできますねw
LINE(ライン)の活用

LINEはスマホを持っている多くの方が利用している連絡用アプリになります。メール・電話の機能はもちろん、写真や資料の共有、スケジュール管理などもできる優れものです。しかも無料♪
役員間ではLINEグループをつくり活発に情報共有・意見交換を行い、地域住民にはLINE公式アカウントに参加してもらうのが良いかと思います。
LINEグループは登録メンバー同士の会話が全ての人に共有されてしまいますが、LINE公式アカウントでは自治会からのお知らせを一方通行で発信することができます。設定により各メンバーと自治会の2者間のチャットも可能なので、他のメンバーに内容を知られることなくやり取りが可能になります。
LINE公式アカウントの利用は基本的に無料(メッセージ数により有料版もある)なので、試験的に取り入れてみるのも良いと思います。
オンライン会議ツールの導入

「子どもが小さくて役員会に参加できない」「親の介護をしているので家を空けられない」という方もオンライン会議であれば在宅しながら会議に参加することが可能です。
オンライン会議ができる代表的なツールは「Zoom・Google Meet・Teams」などになります。どれも無料で利用できるので導入しやすいものを選ぶと良いと思います。
これらのツールは録画もできるので、欠席者と共有したり、議事録作成に役立ちます。
Googleフォームの活用

住民アンケートやイベント参加者募集などの際に使えるツールがGoogleフォームになります。「アンケートを集めるのに1軒ずつ聞いて回る」時代からの卒業です。
アンケートの内容は自由に設定することができ、作成したアンケートにはパソコンやスマホからアクセスして回答することができます。地域住民にはQRコードから読み取ってもらうのが良いでしょう。集まった回答の集計はツールが自動的にやってくれます。グラフも作ってくれますよ。
⇒Googleフォームはこちら
他にも様々なデジタルツールがありますが、今回紹介したものを少しずつ取り入れていくだけでも、役員さんの負担も減り、地域のつながりもグッと強くなるかと思います(^-^)
自治会デジタル化の懸念点・よくある不安
「そもそもスマホを持っていないのですが・・・」
「スマホやパソコンが使えない高齢者は置き去りなのか!」
「難しいことはよくわからない・・・」
特に自治会に積極的に関わってくださるのは高齢者の方々なので、デジタル化を進めようとすると必ず上記のような意見が出てきます。
デジタル化は一気に進めない、ダメ強引
「デジタル化は一気に進めない、少しずつ実施していく」というのが大事になってくると思っています。
ホームページを開設したから回覧板は廃止!
ではなく、最初は回覧板とホームページを両方運用して、徐々にホームページの利用者を増やしていく。そして、ゆくゆくは紙の回覧板を必要な方のみ回すような仕組みに変えていく流れが良いと思います。
紙の回覧板の量や回数が減るだけでも、役員・班長(組長)さんの負担軽減には効果があるかと思います。
スマホ講座を開催し、理解を得る
操作がわからない・苦手な方のためにスマホ講座を開催するのも効果的だと思います。
行政などの出前講座で無料で派遣してくれるものもありますし、スマホに詳しい若手に講師になってもらうと地域の世代間交流も促進して一石二鳥です。
その講座の際に「なぜデジタル化が必要なのか」をわかりやすく伝えることで、デジタル化に対する不安も和らげることができるかと思います。
個人情報の扱いには細心の注意を
ホームページを開設すると、基本的に世界中のどこからでもアクセスが可能になります。そのため個人情報の扱いには細心の注意が必要になります。
「個人の住所や電話番号は載せない」「はっきりと顔の分かる写真は載せない」など、個人情報に関してルールを設けてください。ページ毎にパスワードを設定することもできますので、連絡先を載せる必要がある場合はパスワードを設定するなどの対応が必要かと思います。
未来のためのデジタル化であると認識する
これまでご紹介したことを自治会・町内会に取り入れようとすると・・・
最初はとても大変だと思いますw
役員の負担を軽減するんだ!と意気込んでいたのに、逆に役員の負担を増やすんかい!
というお声はごもっともですが、デジタル化は未来のために導入するのです。
デジタル化を進めるためには最初に核となる人が必要で、その方の負担は増えてしまいます。ただ、何年か経ったときに「あの時デジタル化を進めて良かったね!」と必ずなります。
そう信じて「はじめの一歩」を踏み出して欲しいと思っています。
私の自治会でもデジタル化を進める中心者は私ですからねw
※ま、そうなりますよね
まずはやり易いところで「LINEの活用」を検討してみてはいかがでしょうか?
自治会・町内会のデジタル化をサポートします
弊社では自治会・町内会様向けに以下のような支援を行っています:
- ホームページの制作・更新・保守
- LINE公式アカウントの開設、配信内容のご相談
- スマホの操作が不慣れな方への簡単レクチャー
- アナログな紙との併用提案(掲示板用ポスター作成など)
自治会・町内会の「IT担当さん」がいなくても大丈夫。
無理のない方法で、長く続けられる仕組みを一緒に考えましょう。
まずは今の課題・お悩みをお聞かせください。御見積・ご相談は無料です(^O^)/